- いちばん効くのは寝袋ではなく「地面からの断熱」です。どれだけ高い寝袋を買っても、下がスカスカなら寒いまま。マットにお金をかけたほうが、同じ金額でも暖かくなります。
- 寝床は3層で考えます。①マット(断熱・最重要) ②寝袋(保温) ③インナーシーツ・毛布・湯たんぽ(隙間を埋める)。この順で予算を配分してください。
- 寝袋の中で厚着してもあまり効きません。服を着込むと寝袋の中の空気の層が潰れて、かえって保温力が落ちることがあります。
👇 このあと、「🌡️ 寒さは「下から」やってきます」から順に、7点を価格つきで紹介します。後半には「🌙 寝る前の30分で、朝の寒さが変わります」もあります。
こんにちは!
キャンプ歴は12年目になりましたが、まだまだ半人前のファミリーキャンパーのECoといいます!!
家族4人(妻、子供(長男:中学生、長女:小学生))、首都圏近郊のよくあるベッドタウンでマンション住まい。 趣味と生活スタイルがマッチしたエコなアウトドアライフを目標に、日々研究の毎日です 😄
9月も下旬。朝の空気が、はっきり冷たくなってきましたね。
そしてこの時期から、キャンプで一番の敵になるのが 夜の寒さ です。👇
- 夏用の寝袋しか持っていないので、いつまで使えるのか分からない
- 夜中に足元だけが冷えて目が覚めた
- 子どもが寝袋から出てしまって、朝には布団のように使われている
- 寝袋を買い足したいが、種類が多すぎて選べない
👉 秋の寝床づくりで、いちばん効くのは寝袋ではありません。 地面からの断熱 です。
どれだけ高い寝袋を買っても、下がスカスカなら寒いままです。ここを知らずに寝袋だけ買い替えて、失敗する方がとても多いんです。
そこで今回は、秋の寝床を3つの層で考える方法と、寝袋の選び方をご紹介します!!
🌡️ 寒さは「下から」やってきます

地面は、想像以上に熱を奪います
空気の冷たさより、地面に接している面から熱が逃げるほうが影響が大きいです。
👉 地面は一晩中冷たいままで、体温をずっと吸い続けます。 寝袋の中は暖かいのに背中だけ冷たい、という状態はこれが原因です。
だから寝床は3層で考えます
下から順に、こう積み上げます。
👉 ① 地面からの断熱(マット)→ いちばん重要
👉 ② 体を包む保温(寝袋)
👉 ③ 隙間を埋める(インナーシーツ・毛布・湯たんぽ)
この順番で予算を配分してください。マットにお金をかけたほうが、同じ金額でも暖かくなります。
⚠️ 寝袋の中で厚着しても、あまり効きません
服を着込むと、寝袋の中の空気の層が潰れます。
👉 かえって保温力が落ちることがあります。 厚着より、下に断熱を足すほうが確実です。
🛏️ 第1層 マットが寒さ対策の主役です
R値(断熱性能)という指標があります
マットには R値 という断熱性能の数字が付いていることがあります。数字が大きいほど、地面の冷たさを通しません。
👉 3シーズン(春・秋)なら R値2〜3程度 が目安といわれます。夏用の薄いマットは1前後なので、秋には力不足です。
✔ クローズドセル(銀マット型)は失敗が少ない
折りたたみ式の、あの銀色のマットです。
👍 良い点 空気を入れる手間がなく、パンクしません。水を弾くので手入れも楽です。地面に直接敷けます。
👎 注意点 かさばります。そして地面のデコボコはそのまま伝わります。
✔ インフレータブル(自動膨張式)は快適さで勝ります
バルブを開けると自動で膨らむタイプです。
👍 良い点 厚みがあるので、寝心地が段違いです。デコボコも吸収します。
👎 注意点 パンクのリスクがあります。そして片付けに時間がかかります。
👉 いちばん強いのは「2枚重ね」
クローズドセルを下に、インフレータブルを上に。これが秋冬の鉄板です。
荷物は増えますが、地面の冷たさをほぼ遮断できます。冬キャンプまで見据えるなら、この形が最終形になります。
同じ防寒の話を、こちらでも書いています。よかったらあわせてどうぞ!!


🛌 第2層 寝袋の選び方
表示されている温度は3種類あります
寝袋には「快適温度」「下限温度」などの表示があります。ここを読み違えると寒い思いをします。
👉 見るべきは 快適温度 のほうです。 下限温度は「なんとか眠れる限界」に近い数字なので、これを目安にすると寒くて眠れません。
そして表示温度は、マットが十分な前提での数字です。ここでも第1層が効いてきます。
マミー型と封筒型、どちらを選ぶか
マミー型は体に沿った形で、保温力が高く軽量です。封筒型は四角い形で、布団に近い感覚で寝られます。
👉 ファミキャンなら 封筒型 が扱いやすいです。ファスナーを開けば掛け布団になりますし、2つ繋げて家族で使える製品もあります。
子どもはマミー型を窮屈がることが多いです。寝返りが打てないと、結局出てきてしまいます。
⚠️ 9月下旬から11月なら「快適温度5℃前後」を目安に
標高の高いキャンプ場では、朝方に一桁まで下がります。
👉 夏用の寝袋(快適温度15℃前後)では、9月下旬から厳しくなります。ここが買い替えのタイミングです。
🧣 第3層 隙間を埋める小物
🔥 あと1枚で変わるこの3点!!
■ 湯たんぽ(電源のいらない最強の暖房)
特徴: お湯を入れて寝袋に入れておく、昔ながらの道具です。
推しポイント: 👉 電気もガスも使わずに、朝まで暖かいです。 就寝の30分前に寝袋へ入れておくと、中がぬくもった状態で入れます。
そして朝には、そのお湯を顔を洗うのに使えます。無駄がないのが気持ちいいところです。
トタン製は、子どものやけどが気になります。子どもと使うなら、プラスチック製も選択肢です。
プラスチック製(ポリ湯たんぽ)は、直火にかけられません。お湯はケトルやバーナーで沸かして注ぎます。そのかわり、火にかけて本体ごと熱くなる、ということがありません。
<ポリ湯たんぽ スタンド式 1.8L カバー付き(日本製・本体ポリエチレン)>
👉 どちらを使うときも、カバーは必ず付けてください。低温やけどについては、このあとの「子どもの寝床で気をつける3つ」でも書いています。
■ インナーシーツ(寝袋の性能を底上げ)
特徴: 寝袋の中に入れて使う袋状のシーツです。
推しポイント: 保温力を数度ぶん底上げできるうえ、寝袋の中が汚れません。洗うのはシーツだけで済みます。
👉 寝袋を買い替える前に、まずこれを試す価値があります。数千円で、手持ちの寝袋がもう1シーズン使えるようになります。
■ ニット帽(頭から熱が逃げます)
特徴: 寝るときにかぶる薄手の帽子です。
推しポイント: 👉 寝袋から出ているのは顔と頭だけです。ここを覆うだけで体感が変わります。
一番安くて、一番忘れられている対策かもしれません。
④ コットという選択肢もあります
👉 コット(折りたたみのベッド)は、地面から体を離す道具です。
👉 地面の冷たさと湿気から離れられるので、夏や、湿った場所では快適です。石がごろごろした場所でも、平らに寝られます。
👉 ただし秋から冬にかけては、注意が必要です。体の下を空気が通るので、かえって冷えることがあります。「地面より下から冷える」という現象が起きます。
👉 寒い時期にコットを使うなら、コットの上にマットを敷いてください。これで断熱されて、コットの利点だけが残ります。
👉 荷物としては大きくなります。車で行くファミリーキャンプなら選択肢に入りますが、まずはマットの2枚重ねから試すほうが、費用も荷物も抑えられます。
🏕️ 寝床の「置き場所」でも、寒さは変わります
マットと寝袋の話をしてきましたが、そもそもテントをどこに張るかで、朝の冷え方が変わります。
冷たい空気は、低いところにたまります
👉 窪地や、谷になっているサイトは、周りより気温が下がります。冷たい空気は重いので、夜のあいだに低い場所へ流れ込むからです。
👉 少しでも高い場所、斜面の中腹あたりが、いちばん冷えません。川沿いのサイトは景色がいいのですが、川霧と冷気で朝はいちばん寒くなります。
👉 それと、朝日が当たる向き。東側が開けているサイトなら、朝になれば自然に暖まります。逆に山影のサイトは、昼近くまで冷えたままです。
グランドシートと、テント内の底冷え
👉 テントの床は、思っているより薄いです。地面の冷たさも、湿気も通ります。
👉 グランドシート(テントの下に敷くシート)は、防水のためだけでなく、断熱にも効きます。1枚あるかないかで、朝の底冷えが変わります。
👉 テントの中にも、もう1枚。インナーマットや、ホームセンターの銀マットを床全面に敷くと、マットのない場所(歩く場所や荷物置き)からの冷えが減ります。
⚠️ 結露は「濡れる」だけでなく「冷える」原因です
👉 秋の朝、テントの内側は水滴だらけになります。これは人の呼吸と汗が、冷えた生地で水に戻ったものです。
👉 この水滴が寝袋に落ちると、そこから熱が奪われます。濡れた寝袋は、性能が一気に落ちます。
👉 対策は換気です。寒いからと締め切ると、かえって結露して寒くなります。ベンチレーション(通気口)を開けておく、あるいは入口を少しだけ開ける。空気が動いていれば、結露はかなり減ります。
👶 子どもの寝床で気をつける3つ

① 子どもは寝袋から出ます
どんなに説明しても、寝返りで出ます。
👉 だから 出ることを前提に組む のが正解です。封筒型を布団のように掛けて、上から毛布を重ねる。この形が現実的です。
② マットは大人と同じものを
体重が軽いぶん、子どものほうが地面の冷たさを感じます。
👉 「子どもだから薄いマットでいい」は逆です。ここは削らないでください。
⚠️ 湯たんぽは低温やけどに注意
直接肌に触れる状態で朝まで、というのは危険です。
👉 必ずカバーを付けて、寝る前に足元へ。寝ている間も足元に置いたまま、体から少し離しておくと、低温やけどを防ぎながら温まれます。
④ 夜中に起きたときの、明かりを用意しておく
👉 子どもは、夜中にトイレに起きます。真っ暗なテントの中で親を起こして、そこから探し物が始まる・・・というのが、たいていの流れです。
👉 枕元に、小さなライトを1つ。子どもの手が届くところに置いておくと、自分で点けられます。
👉 暖色の弱い光にしてください。明るい白色だと、目が覚めてしまって、そのあと寝られなくなります。
🌙 寝る前の30分で、朝の寒さが変わります
装備をそろえても、寝る前の過ごし方で結果が変わります。ここは道具を買わなくてもできる対策です。
① 体を温めてから寝袋に入る
👉 寝袋は、発熱するものではありません。自分の体温を閉じ込める道具です。冷えた体で入っても、いつまでも暖まりません。
👉 だから、寝袋に入る前に体を温めておきます。いちばん手軽で確実なのは、使い捨てカイロです。焚き火や温かい飲み物も助けになります。
寝る前に体を温めるのは、ホッカイロが一番です。
寝る前に体を動かすのは、汗もかくので得策ではありません。
👉 汗をかいたまま寝袋に入ると、その汗が冷えて、かえって寒くなります。動いて温めるより、カイロで温めるほうが確実です。
<興和 ホッカイロ 貼らないレギュラー 30個入り>
⚠️ カイロは、寝袋に入る前に手やおなかを温めるために使い、眠るときは外してください。日本カイロ工業会も、就寝時の使用や、お子さんなど熱いと思ってもすぐに対処できない人への使い方はやめるよう呼びかけています。肌に直接当てない、同じところに長く当てない、も守ってください。
② 寝る前にトイレへ
👉 体は、尿を温めるのにもエネルギーを使っています。夜中に目が覚めて我慢していると、そのぶん寒く感じます。
👉 そして夜中に外へ出るのが、いちばん体が冷えます。寝る直前に済ませておくのが、いちばんの防寒です。
③ 明日の朝の服を、寝袋の中に入れておく
👉 朝いちばんの寒さは、冷えた服を着る瞬間にやってきます。
👉 着替えを寝袋の足元に入れておくと、朝には体温で温まっています。ここは効果がはっきり分かる工夫です。
👉 翌朝すぐ使うもの(スマホ、モバイルバッテリー)も一緒に。寒いとバッテリーの減りが早いので、寝袋の中に入れておくと持ちが違います。
⚠️ 寝る前の30分は「おなか側」、寝ている間は「足元」
👉 寝る前の30分は、湯たんぽでおなか側を温めます。体の中心に近いほうが効率的です。
👉 太い血管が通っているところを温めると、温まった血が全身を巡ります。おなかや、太ももの間。足先が冷たいときも、まず体の中心を温めてください。
👉 眠るときは、湯たんぽを足元へ移します。寝ている間は足元に置いて、体から少し離しておく。これで低温やけどを防ぎながら、朝まで温まれます。
寝る前の30分は、おなか側で体を温めます。
寝る前に足元に置いて、寝ている間は足元で、低温やけどを防止しながら温まります。
🛏️ 寝床を整えて、秋の夜へGo!!
いかがだったでしょうか??
秋の寒さは下からやってきます。だから予算はマットに優先して配分してください。
そのうえで、快適温度5℃前後の封筒型寝袋。そして湯たんぽとインナーシーツで隙間を埋める。この3層が組めれば、9月から11月までぐっすり眠れます。
良い寝袋とマットは、10年使えます。しかも自宅の防災用にもなります。長く使える道具を選ぶのは、やっぱりエコですよね。
まずはお使いのマットの厚みを測ってみましょう!!
きっとキャンプがもっと楽しくなりますよ🌞🌞
これからもECOutdoor!!では、皆さんにとって楽しく、役に立つような情報を発信したいとおもいます!!
皆さんがより楽しく、Ecoなアウトドアライフのお役に立てれば幸いです。では!


