- おすすめは「中は暖めない。人を暖める」という考え方です。マットをしっかりして、湯たんぽを入れ、暖かい下着と帽子で寝る。これがいちばん安全で簡単です。
- テントの中で火を使うのは命に関わります。守るのは3つ。①中で使えると書いていない器具を中で使わない ②使うなら必ず2か所以上を開けて空気を通す ③寝るときは必ず火を消す。
- 一酸化炭素検知器は必ず置いてください。3,000円もしないもので構いません。置く高さは寝ている頭の近く。電池が切れた検知器は、置いていないのと同じです。
👇 このあと、「まず、いちばん大事なこと」から順に、3点を価格つきで紹介します。後半には「🌙 冬は「夜が14時間」あります」もあります。
こんにちは!
キャンプ歴は12年目になりましたが、まだまだ半人前のファミリーキャンパーのECoといいます!!
家族4人(妻、子供(長男:中学生、長女:小学生))、首都圏近郊のよくあるベッドタウンでマンション住まい。 趣味と生活スタイルがマッチしたエコなアウトドアライフを目標に、日々研究の毎日です 😄
冬のキャンプは、静かで、空気が澄んでいて、焚き火がいちばん気持ちいい季節です。
虫もいませんし、キャンプ場もすいています。
夏は、隣のサイトに必ず人がいます。でも冬は、隣に誰もいないことが結構あります。
フリーサイトなら、夏は早めに行って早い者勝ち、冬はゆっくり行っても広々使えます。
冬のキャンプ場が空いている話は 冬のキャンプ場は空いています!!(12/13公開予定) にくわしく書いています。
ただ、はじめる前に知っておいてほしいことがあります。
楽しい話よりも先に、安全の話を書きます。
この記事は、冬支度の2回目。
テントの中を暖める話と、そこで絶対にやってはいけないことです。
まず、いちばん大事なこと

テントの中で火を使うのは、命に関わります
ストーブやガスの火は、燃えるときに一酸化炭素という気体を出します。
これは色もにおいもありません。
気づかないまま吸うと、頭が痛くなって、眠くなって、そのまま動けなくなります。
毎年、キャンプでの事故が起きています。
だから、この3つを守ってください
- テントの中で使えると書いていない器具を、中で使わない
- 使うなら、必ず2か所以上を開けて空気を通す
- 寝るときは、必ず火を消す
とくに3つ目。
「消したら寒いから」と思ってつけたまま寝る。
これがいちばん危ないパターンです。
検知器は、必ず置いてください
一酸化炭素は目に見えないので、機械に見張ってもらうしかありません。
3,000円もしないものでいいので、必ず置いてください。
この記事の電気毛布は、ふるさと納税のお礼の品にもなっています。買う予算が足りないときは、寄付のお礼でもらって、作っている町も応援する。ECoにとってふるさと納税は「我が家をキャンプに連れて行ってくれた制度」です。
ふるさと納税がはじめての方は 👉 ふるさと納税の超入門
置く高さは、寝ている頭の近く。
一酸化炭素は空気とほぼ同じ重さなので、テントの中に均等に広がります。
そして、電池を必ず確認すること。
音が鳴らない検知器は、置いていないのと同じです。
テントの中を暖めない、という考え方

じつは、これがいちばん安全で簡単
答えは、「中は暖めない。人を暖める」です。ECo家も、冬は電気毛布を敷いて寝ています。
- 寝袋の下のマットをしっかりする(冬支度①寝袋の下を見直す!!に書きました)
- 湯たんぽを1つ入れる
- ウールの下着とニット帽で寝る
- 電源があるなら、電気で暖める
この方法なら、火を使わないので事故がありません。
そして、思ったよりずっと暖かいです。
電源つきのサイトなら、これがいちばん確実です。
寝る前に寝袋の中を温めておき、寝入ったら弱にするか切る。
こうすると、暑すぎて目が覚めることも、低温やけども防げます。
ECo家の、電気で暖める組み合わせ

ECoは、アイリスオーヤマなどのシングル用の電気毛布を使っています。ポータブル電源はジャクリの708(708Wh)。電気毛布をつないで、朝まで充電がもちました(朝は半分以下)。1500クラスがあれば、一晩十分に電気毛布が使えます。
冬は地面が冷たいうえに、寝袋の上に電気毛布を掛けるのはむずかしい。だから電気毛布は「敷く」のが一番簡便で暖かいと感じています。
👉 電気毛布を使う前に、取扱説明書か仕様表で消費電力(W)を確かめておくと、ポータブル電源で何時間使えるかの見当がつきます。電源サイトがないときの選び方は 冬キャンプの電気は何が使える??(11/16公開予定)、敷き方は 冬キャンプの電気毛布はマットの上へ!!(11/10公開予定) でまとめます。
外を暖めるという手もあります
タープの下や、テントの前室ではなく、完全な屋外。
そこで使えるヒーターなら、換気の心配がありません。
屋外専用と書いてあるものを、書いてあるとおり外で使う。
これがいちばん安全です。
夕食のあいだ、足元に置いておくだけで焚き火のまわりが快適になります。
冬キャンプの装備、優先順位
お金をかける順番
- ①寝袋の下のマット(ここが最優先)
- ②寝袋そのもの
- ③着るもの(ダウン・ウール・ニット帽)
- ④暖房器具
順番が大事です。
暖房を先に買っても、マットが薄いままだと寒いです。
逆に、マットさえしっかりしていれば、暖房なしでも眠れます。
冬のキャンプ場選び
- 管理人さんが常駐しているところ
- 標高が低いところ(最初の1回は平地で)
- 電源つきのサイトがあるところ
- 近くに温泉かお風呂があるところ
最初の1回は、家から1時間以内の平地をおすすめします。
寒すぎたら帰れる、という安心感がぜんぜんちがいます。
👉 そしてもうひとつ。冬キャンプは、無理に「冬にしかできないこと」を探さなくていいと思っています。虫がいない、空気が澄んでいる、焚き火がありがたい、人が少ない。この4つだけで、行く理由としては十分です。寒さと戦うのではなく、寒さを避けながら、静かな時間を楽しむ。それが冬のキャンプの楽しみ方だと思います。
❄️ その前に。冬のキャンプ場は、開いていますか
装備の話の前に、確認しておきたいことがあります。冬は、キャンプ場そのものの条件が変わります。
予約の前に、必ず確認する5つ
- ① 冬季営業しているか:11月から3月まで閉まる場所は珍しくありません。通年営業と書かれていても、一部のサイトだけということがあります
- ② 水道が使えるか:凍結防止のため、冬は水を止める場所があります。使えないなら、水を持参することになります
- ③ トイレは暖房付きか、和式か:夜中に行くことを考えてください。子ども連れなら、ここは大きな差になります
- ④ 電源サイトはあるか:電気毛布を使うなら必須です。冬は予約が集中します
- ⑤ 管理人が常駐しているか:冬は無人管理になる場所があります。トラブルのとき、誰にも頼れません
👉 とくに②の水です。「炊事場が使えると思っていたら、蛇口ごと外されていた」というのは、冬に実際にある話です。ポリタンクに20リットル積んでいくかどうかで、準備がまったく変わります。
冬に強いキャンプ場の特徴
- お風呂か、温泉が近い:これがあるだけで冬キャンプの快適さが変わります
- 暖房のある管理棟・休憩室がある:寒さの逃げ場があると安心です
- 近くにコンビニやスーパーがある:忘れ物をしたときの保険です
- 標高が低い:最初の冬キャンプは、標高の低い場所から。同じ日でも、平地と高原では気温が10℃違います
🚗 現地にたどり着けるか、も装備のうちです
冬は、キャンプ場に着く前が難所になることがあります。
道の条件を、先に調べます
- キャンプ場までの標高:標高が上がるほど、路面凍結の可能性が上がります
- 山道を通るか:日陰のカーブは、平地が乾いていても凍っています
- チェーン規制が出る道か:規制が出ると、装備がなければ通れません
- ナビの案内する道が、冬季通行止めではないか:これは事前に自治体のサイトで確認できます
タイヤは、行き先で決めてください
- 平地の低いキャンプ場、雪の予報なし:ノーマルタイヤでも走れますが、朝の凍結には注意
- 標高があるか、雪の可能性がある:冬用タイヤが必要です
- 雪国へ行く:冬用タイヤ+チェーンも積んでおく
👎 「たぶん大丈夫」で行って、帰れなくなるのがいちばん怖いです。行きは晴れていても、夜に降ることがあります。翌朝、車が出せないという事態は現実に起こります。
着いたあとの、車の置き方
- できるだけ平らな場所に:坂道は、凍ると発進できません
- 木の下は避ける:雪が落ちてきます
- 出口に向けて停めておく:バックで坂を上がるのは大変です
👨👩👧 家族で行くなら、3段階で慣らします
冬キャンプは、いきなり泊まりから始めないほうがうまくいきます。
第1段階:冬のデイキャンプ
まずは泊まらずに、日中だけ。これで、冬の寒さがどんなものか体感できます。
- 装備がほとんど要りません:椅子と、お湯を沸かすものだけ
- 寒さが合わなければ、帰ればいい:この気楽さが大事です
- 「何が足りないか」が分かります:足元か、手か、座っている時間か
第2段階:設備の整った場所で、1泊
- 電源サイトを選びます:電気毛布が使えると、寒さの心配が一気に減ります
- お風呂のある場所へ:体を温めてから寝袋に入れるのは、大きな武器です
- 近くに宿があるか、家から近い場所で:「だめだったら帰る」ができる距離にしてください
第3段階:ここから、自分たちの冬キャンプ
2回経験すれば、何が足りないかが分かります。そこではじめて、装備にお金をかける判断ができます。
👉 順番を飛ばして、いきなり高原の12月に泊まりに行くと、家族が二度と行きたがらなくなります。とくにお子さんは、一度「寒くてつらかった」と覚えると、次からついてきません。
子どもが寒がったときの、逃げ場を用意しておきます
- 車のエンジンをかけて暖を取れるようにしておく:最後の逃げ場です。ただしマフラーが雪でふさがれていないか必ず確認してください
- 管理棟や休憩室の場所を、着いたときに確認しておく
- 湯たんぽを多めに:これが子どもにはいちばん効きます
👉 「いつでもやめられる」と分かっていると、大人も落ち着いて楽しめます。無理をしない前提でいるほうが、結果的に長く続きます。
⛺ ツールームテントの前室は「締め切らなくていい」

冬は、太陽が出ていれば外遊びができるので、昼間は外で楽しみます。焚き火をするときも外です。
寝る前と朝は、前室で暖を取りながらのんびり過ごします。前室は締め切らなくても、風を遮るだけでかなり違います。ドアを開けてガスバーナーを使えば、安全に火を使えます。
前室で火を使うときは、必ずドアを開けて空気を通し、一酸化炭素チェッカーを置くのが前提です。「締め切らない」ことが、暖かさと安全の両方につながります。チェッカーの選び方と置き場所は 一酸化炭素チェッカーは本当に必要??、ツールームテントの冬の使い方は 冬はツールームテント!!(11/19公開予定) でまとめます。
- ECo家のテントは、ロゴスのツールームテント「neos PANELスクリーンドゥーブル XL-BJ」(テントチャレンジセット)です。
- 冬は、前室を使うと寒さをしのげます。
- 寝るのはインナーテントの中で、寝室は電気毛布。夜は前室で過ごします。
- 焚き火をするくらいで、ストーブは置いていません。
やっておくと、楽になること

お湯を大量に作っておく
冬のキャンプでは、お湯があるだけで生活が成り立ちます。
飲みものにも、湯たんぽにも、手を洗うのにも使います。
大きめのケトルで、夕方にまとめて沸かしておくと楽です。
日没が早いので、17時には夕食の準備
10月の終わりだと、日が沈むのは17時ごろ。
暗くなってからの調理は、想像以上に大変です。
明るいうちに食事を終える。
そのあとは、焚き火だけを楽しむ。
この流れがいちばん気楽です。
持っていくと安心なもの、5つ
装備の優先順位とは別に、あると安心なものを挙げておきます。どれも高いものではありません。
- 予備の電池と、モバイルバッテリー:寒いと、すべての電池の持ちが悪くなります。スマホが切れると、連絡も調べものもできません
- 使い捨てカイロを多めに:ポケット、寝袋、子どもの背中。数百円で買える保険です
- 魔法瓶(保温ボトル):夜のうちにお湯を入れておくと、朝いちばんに温かいものが飲めます。冷えた朝に火をおこす前の一杯は、本当にありがたいです
- ゴミ袋を多めに:濡れたもの、汚れたものを分けます。防寒具の代わりにもなります
- 軍手か作業用手袋:ペグを抜く、薪を運ぶ。いい手袋を汚したくないときに
👉 とくに魔法瓶は、冬キャンプでいちばん買ってよかったと言われる道具のひとつです。夜に沸かしたお湯が、朝まで温かい。それだけで朝の30分が変わります。
🌙 冬は「夜が14時間」あります
見落とされがちですが、これが冬キャンプのいちばんの特徴かもしれません。
日没16時半、日の出6時半
12月なら、暗い時間が14時間続きます。夏の倍です。この時間をどう過ごすかを考えておかないと、「寒いし、暗いし、やることがない」という夜になります。
- 16:00 もう薄暗い。この時点で夕食の準備を始めます
- 17:00 完全に暗い。ランタンの出番
- 18:00 夕食
- 19:00〜21:00 ここが長いです。焚き火の時間
- 21:00 寝る準備。寒いので、早く寝袋に入ってしまうのが正解です
- 翌6:30 やっと明るくなります
だから、夜の過ごし方を用意しておきます
- 焚き火の薪を、夏の1.5倍:夜が長いぶん、確実に足りなくなります
- 温かい飲み物を、何度も:ココア、スープ、お茶。飲む回数が増えます
- ランタンを1つ多く:暗い時間が長いぶん、電池も多く使います
- 子ども用に、暗くてもできる遊びを1つ:カードゲーム、影絵、星の話
- 早く寝る、と決めてしまう:これがいちばん賢いかもしれません。21時に寝袋に入って、翌朝ゆっくり起きる
👉 冬キャンプは「早く寝て、遅く起きる」でいいんです。寒い中で無理に起きているより、暖かい寝袋の中にいるほうが快適です。朝、明るくなってから起きて、日が当たる時間に朝ごはんを食べる。これがいちばん気持ちいい過ごし方です。
👉 そして朝の撤収は、日が当たってからにしてください。日の出直後がいちばん冷えます。9時、10時まで待てば、テントの霜も溶けて、手もかじかみません。冬は、急がないほうが結果的に早く終わります。
❓ はじめての冬キャンプ、よくある質問
Q. 冬キャンプは、何月から始めるのがいい??
11月の平地がおすすめです。まだ雪の心配が少なく、朝晩の冷え込みで「冬の寒さ」を体験できます。いきなり1〜2月の高原に行くより、11月→12月→1月と少しずつ慣らすほうが、家族みんなが楽しめます。
Q. 湯たんぽは、どんなものがいい??
お湯を入れる昔ながらの湯たんぽが、電気がいらず確実です。カバーかタオルで包んで、肌に直接当てないこと。寝る30分前に寝袋に入れておくと、もぐりこんだときに暖かくなっています。お湯は、夕方にまとめて沸かしておくと楽です。
Q. 子どもは何歳から冬キャンプに行ける??
年齢よりも、夜中のトイレに一人で行けるか、寒いと言えるかで考えてください。小さいうちは、電源サイトで電気毛布を使い、トイレの近いサイトを選ぶと安心です。最初はデイキャンプから始めると、無理がありません。
Q. 寝るときは、どれくらい着込めばいい??
着込みすぎないことがコツです。ダウンジャケットを着たまま寝袋に入ると、寝袋の中綿がつぶれて、かえって暖かくなりません。ウールの下着と、乾いた靴下、ニット帽。上着は脱いで、寝袋の上から掛けるほうが暖かく眠れます。汗をかくほど着込むと、その汗が夜中に冷えます。
Q. テントの中が結露でびしょびしょになったら??
冬のテントは、人の息や体から出る水分で、内側に結露がつきます。寝るときも換気口を少し開けておくと、かなり減らせます。朝は日が当たってから乾かし、乾ききらなければ、家に帰ってから干してください。
Q. 冬キャンプで、電源サイトは必要??
電気毛布やホットカーペットを使うなら、電源サイトかポータブル電源が必要です。電源サイトは数が少なく、冬でも早く埋まることがあります。予約のときに、使える電気の量(何アンペア・何ワットまでか)も確かめておくと安心です。ECo家は、敷く電気毛布をポータブル電源で使っています。
Q. 冬の炊事場は、ふつうに使える??
冬は、凍結を防ぐために一部の水道が止められていたり、お湯が出なかったりすることがあります。予約の前にキャンプ場に確かめて、飲み水はポリタンクで持っていくと安心です。洗い物は、拭き取ってから家で洗うと、冷たい水に触る時間が減ります。
まとめ
- テントの中で火を使うのは命に関わる。使うなら換気、寝るときは消す
- 一酸化炭素の検知器は必ず置く。電池も確認する
- 「中を暖める」より「人を暖める」ほうが安全で簡単
- お金をかける順番は、マット → 寝袋 → 着るもの → 暖房
- 最初の1回は、家から1時間以内の平地で
- 明るいうちに夕食を終える
安全のことだけ守れば、冬のキャンプは1年でいちばん静かで、いちばん記憶に残ります。
今年、はじめてみませんか。
これからもECOutdoor!!では、皆さんにとって楽しく、役に立つような情報を発信したいとおもいます!!
皆さんがより楽しく、Ecoなアウトドアライフのお役に立てれば幸いです。では!
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