- 防犯登録には期限があります。都道府県によって7〜10年ほどで切れます。子どものころ買った自転車に大人になっても乗っているなら、まず切れていると思ってください。
- 県をまたいで引っ越したら、登録し直しです。防犯登録は都道府県ごとの制度だからです。知らない人がとても多いところで、ECo家も引っ越して2年たってから気づきました。
- いちばん大事なのは安全運転です。人とぶつかれば相手は必ずけがをし、車とぶつかれば大けがをするのは自転車の側です。
- 自転車保険は、すでに入っている可能性があります。火災保険や自動車保険の特約についていることがあるので、まず手元の証券を確認してみてください。保険は、使わないで済むのがいちばん。不幸が起きてしまったときの「万一の助け」です。
👇 このあと、「手続きの前に、いちばん大事なこと」から順に進みます。4点を価格つきで紹介します。後半には「あわせてやっておきたい3つ」もあります。
こんにちは!
2022年からブリヂストンのクロスバイク「XB1」で、通勤・買い物・休日のサイクリングを楽しんでいるECoといいます!! キャンプ歴12年目の、まだまだ半人前のファミリーキャンパーでもあります。
家族4人(妻、子供(長男:中学生、長女:小学生))、首都圏近郊のよくあるベッドタウンでマンション住まい。 趣味と生活スタイルがマッチしたエコなアウトドアライフを目標に、日々研究の毎日です 😄
自転車の防犯登録と保険。
どちらも「たぶん入っている」で済ませている人が多いところです。
ECoもそうでした。
でも子どもが自転車で通学を始めてから、ちゃんと調べました。
この記事では、防犯登録と自転車保険について、いま知っておきたいことをまとめます。
手続きの話なので、退屈かもしれません。
でも1回読んでおくと、あとがずいぶん楽です。
🚲 手続きの前に、いちばん大事なこと
防犯登録も保険も大事です。
でも、その前にいちばん大事なのは安全運転です。
自転車は「車のなかま」です
自転車は、道路交通法では「軽車両」。車のなかまです。
そして法律にも、自転車に乗る人は歩行者に危害を及ぼさないように、安全な利用に努めなければならない、と書かれています。
出典:e-Gov法令検索「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」(以下、自転車法)第12条第1項
人とぶつかれば、相手は必ずけがをします
自転車は、思っている以上に重くて速い乗り物です。
歩いている人とぶつかれば、相手は必ずけがをします。打ちどころが悪ければ、一生残るけがになることもあります。
実際に、夜に自転車で帰宅中だった小学生が、歩いていた女性と正面からぶつかり、女性の意識が戻らなくなった事故があります(2013年の判決)。
乗っていたのが子どもでも、相手の人生を変えてしまうことがある。
このことは、親子で肝に銘じておきたいところです。
車とぶつかれば、大けがをするのは自転車の側です
反対に、車とぶつかったときは、体を守るものがない自転車の側が大きなけがをします。
最悪の場合、命を落とすこともあります。
警察庁によると、自転車に乗っていて交通事故で亡くなった方の約5割が、頭部に致命傷を負っています。
2026年4月からは、16歳以上に「青切符」も
2026年(令和8年)4月1日から、16歳以上の自転車の交通違反に、反則金を納める「青切符」の制度が始まっています。
でも、反則金がこわいから守るのではありません。
相手と自分の身を守るために守るのが、交通ルールです。
👉 スピードを出しすぎない。歩道では歩行者が優先。
当たり前のことを毎日続けるのが、いちばんの備えです。
防犯登録は、義務です

「登録しなくてもいい」ではありません
自転車の防犯登録は、法律で決められた義務です。
自転車法の第12条第3項に、こう書かれています。
📖「自転車を利用する者は、その利用する自転車について、国家公安委員会規則で定めるところにより都道府県公安委員会が指定する者の行う防犯登録(以下「防犯登録」という。)を受けなければならない。」
出典:e-Gov法令検索「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」第12条第3項
罰則はありませんが、登録していないと困る場面があります。
- 盗まれたときに、自分のものだと証明できない
- 職務質問で時間がかかる
- 人にゆずるときに手続きができない
有効期限があります
ここが見落としがちなところです。
防犯登録には期限があって、都道府県によって7年から10年ほどで切れます。
子どものころ買った自転車を、大人になっても乗っている。
そういう場合は、まず切れていると思ってください。
確認と更新のしかた
- 自転車防犯登録カードの控えを探す(購入時にもらった紙)
- 自転車販売店に自転車を持っていく
- 費用は600円前後(都道府県によってちがいます)
- 必要なもの:身分証明書、自転車、保証書か販売証明書
控えをなくしていても、店で確認してもらえることが多いです。
まずは近くの自転車屋さんに相談してみてください。
引っ越したら、登録し直し
防犯登録は、都道府県ごとの制度です。
県をまたいで引っ越したら、前の登録を抹消して、新しい県で登録し直します。
これは知らない人がとても多いところです。
人にゆずる・処分するときは、抹消がセットです
意外と知られていないのが、自転車を手放すときにも手続きがあるということです。
- 人にゆずるとき:前の持ち主が登録を抹消して、もらった人が新しく登録します。譲渡証明書(持ち主のサイン入りのメモで足りることが多いです)を渡してあげてください
- 粗大ごみに出すとき:抹消しないままだと、登録上はずっと自分の自転車のままです
- 盗まれて、そのままにしているとき:これも抹消せず放置すると、あとで面倒になります
👎 抹消せずに手放した自転車が、遠くの街で放置自転車として見つかると、登録名義の自分に連絡が来ます。「10年前に処分したはずの自転車のことで警察から電話が来た」というのは、実際にある話です。
👉 手続きは、防犯登録をした都道府県の自転車商防犯協力会か、自転車販売店で受け付けています。必要なのは身分証明書と、登録カードの控え。控えがなくても、車体番号が分かれば対応してもらえることが多いです。
控えは、買った日にスマホで撮っておいてください
ここまで出てきた手続きは、ほぼすべて防犯登録カードの控えがあれば早く終わります。そして、この紙は高い確率でなくなります。
👉 買った日に、控えと車体番号を写真に撮ってクラウドに入れる。家族の自転車ぶんをまとめて1つのアルバムにしておけば、期限の確認も、抹消も、いざというときの届け出も、その場でできます。
自転車保険は、多くの県で義務

先に、ひとつだけ。
保険は、使わないで済むのがいちばんです。事故が起きないこと、誰もけがをしないことが、何よりの幸せです。
そのうえで、それでも不幸が起きてしまったときに、相手と自分の家族を支えてくれる「万一の助け」。それが保険です。
なぜ義務になったのか
自転車で人にぶつかって大けがをさせてしまい、高額な賠償を命じられた例があります。
先ほどの小学生の事故では、約9,521万円の支払いが命じられました(2013年の判決)。
※判決で命じられた金額です。上訴などで、実際に支払われる額は変わることがあります。
こうした事故を受けて、条例で自転車保険への加入を義務にする自治体が増えました。
国土交通省によると、2024年4月1日時点で34都府県が義務、10道県が努力義務です。お住まいの都道府県のルールは、県のホームページで確認できます。
出典:国土交通省「自転車損害賠償責任保険等への加入促進について」
じつは、もう入っているかもしれません
ここが大事なところです。
新しく保険に入る前に、いま持っている契約を確認してください。
- 自動車保険の「個人賠償責任特約」
- 火災保険の「個人賠償責任特約」
- クレジットカードの付帯保険
- 会社の団体保険
- 子どもがいるならPTAの保険や、共済
この特約は、家族も補償の対象になることが多いです。
お父さんの自動車保険に付いていれば、子どもの自転車事故もカバーされることがあります(家族の範囲は、このあと書くとおり契約によって違います)。
契約の中身は、保険証券か、保険会社の契約者向けページ(マイページ)で確認できます。
たとえば東京海上日動は、自転車で相手にけがをさせたときの補償を「個人賠償責任補償特約」として自動車保険や住まいの保険などに付けられること、契約内容は保険証券やマイページで確認できることを案内しています。
出典:東京海上日動「自転車運転中の事故を補償する商品について」
同社のよくある質問では、自動車保険の個人賠償責任補償特約で「一般的には」条例の義務を満たせる、ただし条例の内容は住んでいる自治体で確認を、と答えています。
出典:東京海上日動 よくあるご質問「自転車保険の加入義務と個人賠償責任補償特約」
👉 特約の名前は保険会社によって違い、扱っていない会社もあります。名前が見つからないときは、代理店か保険会社に電話で聞くのが確実です。
自転車の保険は、自動車保険や火災保険の特約として、すでに付いていることがあります。
新しく入る前に、まず手元の保険証券を確かめてみてください。
確認するときに見る言葉
- 「個人賠償責任」
- 「日常生活賠償」
- 補償額は1億円以上あるか
- 示談交渉サービスが付いているか
とくに示談交渉サービス。
これがないと、事故のあとの話し合いを自分でやることになります。
📄 保険証券の、どこを見ればいいのか
「すでに入っているかもしれない」と言われても、証券を開くと専門用語ばかりで、どこを見ればいいのか分かりません。順番に書いておきます。
探すのは、この3か所です
- ① 特約の一覧:証券の中ほどに「◯◯特約」が並んでいます。ここに「個人賠償責任」または「日常生活賠償」があれば当たりです
- ② その特約の補償額:1億円以上あるか。古い契約だと1,000万円や3,000万円で止まっていることがあります
- ③ 示談交渉サービスの有無:「示談交渉付」と書かれているか。無ければ、事故後の話し合いを自分でやることになります
👉 紙の証券が見つからない場合も、いまはほとんどの保険会社がウェブの契約者ページで内容を確認できます。証券番号が分からなくても、生年月日と住所で照会できることが多いです。
分からなければ、電話で1本、こう聞いてください
保険の窓口に電話して、この言い方で伝わります。
- 「個人賠償責任特約は付いていますか?」
- 「付いている場合、補償額はいくらですか?」
- 「自転車で人にけがをさせた場合も対象になりますか?」
- 「示談交渉サービスは付いていますか?」
- 「補償される家族の範囲を教えてください」
👉 5つ聞けば10分で終わります。この10分で年間数千円が浮くかもしれない、と思えば安いものです。
「家族の範囲」は、思っているより広いことがあります
個人賠償責任特約は、契約者本人だけでなく家族もまとめてカバーされるのがふつうです。ただし、どこまでを家族とするかは契約によって違います。
- 同居している配偶者・子ども・親 👉 ほぼ対象になります
- 進学などで別居している未婚の子 👉 対象になる契約が多いです
- 別居して結婚した子 👉 対象外になることが多いです
👎 見落としやすいのが、下宿している大学生のお子さんです。「実家の親の保険でカバーされている」と思っていたのに、条件が違っていた、ということが起こります。ここは必ず確認してください。
💰 入っていなかったときの、3つの選択肢
調べてみて、どこにも付いていなかった場合です。あわてて自転車保険に申し込む前に、選択肢を比べてください。
① いまの保険に、特約を足す
自動車保険や火災保険に、あとから個人賠償責任特約を付けられることがほとんどです。これがいちばん安く済みます。月に100〜200円程度、年にして1,000〜2,000円台という水準が多いです。
👉 自動車保険は更新のタイミングでなくても、途中から追加できることが多いです。まずはここを確認してください。
② 自転車保険に、単体で入る
自動車も持っておらず、火災保険も賃貸の最低限のもの、という場合はこちらです。年間3,000〜6,000円くらいが目安になります。
自転車保険は、賠償だけでなく自分がけがをしたときの補償や、ロードサービス(出先で走れなくなったときの搬送)が付いているものもあります。通勤・通学で毎日乗るなら、そこまで含めて選ぶ価値があります。
③ TSマークを付ける
自転車安全整備店で点検を受けると貼ってもらえるシールで、これ自体に保険が付いています。費用は点検料込みで2,000円前後です。
- メリット:点検と保険が同時に済みます。整備の目も入るので、ブレーキの不具合などが見つかります
- デメリット:有効期間は1年で、毎年貼り直しが必要です。補償額も、個人賠償責任特約に比べると小さいことが多いです
- 注意:保険が付くのはその自転車です。人ではなく自転車に紐づくので、家族の他の自転車はカバーされません
👉 自治体の義務を満たす目的だけならTSマークでも足りますが、賠償の備えとしては特約のほうが手厚いのがふつうです。TSマークは「点検のついでの保険」と考えて、賠償の本体は特約でまかなうのが安心です。
🚨 もし事故が起きたら、この順番で
事故は、起きないのがいちばんです。
それでも、もしものときに慌てないように、順番だけ覚えておいてください。
① けが人の確認と、安全の確保
まず相手と自分のけがを確認します。動かせるなら、車の来ない場所へ。救急が必要なら迷わず119番です。
② 必ず警察を呼びます
自転車の事故でも、警察への届け出は必要です。ここで作られる交通事故証明書がないと、保険金の請求ができません。
👎 いちばん多い失敗が、その場で「大丈夫です」と言って別れてしまうことです。あとから痛みが出ても、事故があった証明ができません。相手が急いでいても、警察は必ず呼んでください。
③ 相手の連絡先と、現場の記録
- 相手の名前・住所・電話番号
- 相手の自転車や車のナンバー
- 事故の場所と時刻
- スマホで現場の写真(自転車の壊れ方、位置関係、路面の様子)
- 目撃してくれた人がいれば、その連絡先
④ その日のうちに、保険会社へ連絡します
契約している保険会社に電話して、事故があったことを伝えます。示談交渉サービスが付いていれば、ここから先は保険会社が相手と話してくれます。
👉 その場で金額の話をしないこと。「弁償します」「いくら払います」と口約束をしてしまうと、あとで保険が使いにくくなることがあります。連絡先だけ交換して、話は保険会社に任せてください。
保険証券の番号と保険会社の電話番号は、スマホのメモか写真に入れておいてください。事故の直後は、家に帰って証券を探す余裕がありません。
あわせてやっておきたい3つ
①ヘルメット
2023年(令和5年)4月1日から、すべての自転車利用者にヘルメット着用の努力義務ができました。罰則はありません。
でも、先に書いたとおり、自転車の事故で亡くなった方の約5割は頭部に致命傷を負っています。
また、主に頭を負傷した死者・重傷者では、ヘルメットを着けていなかった人の割合が、着けていた人の約1.7倍でした(2021〜2025年の5年間の合計)。
選ぶときは、SGマークなどの安全基準のマークが付いたものを。
ECoがすすめるのは、大阪府東大阪市に本社がある日本のヘルメットメーカー、OGK KABUTO(オージーケーカブト)です。自転車用は幼児から大人まで、通学用から帽子タイプまでそろっています。
■ 通学に:OGK KABUTO SB-03(スクールメット)
特徴: 通学用のバイザー付きヘルメット。SGマーク認証品です。
推しポイント: Mサイズ(頭周り55〜58cm)で約260gと軽め。ほかにL・XLもあるので、中学生から大人まで合わせやすいです(メーカー公式の仕様)。
こんな方におすすめ:
👉 自転車通学が始まるお子さん
👉 毎日かぶるので、軽さを重視したい方
■ 大人の街乗りに:OGK KABUTO LIBERO FIT(帽子タイプ)
特徴: 見た目は帽子、中身はヘルメット。2026年9月に出た「FITシリーズ」で、アジャスターでサイズを調整できます。SGマーク認証品です。
推しポイント: 54〜57cm(約315g)と57〜60cm(約350g)の2サイズ(メーカー公式の発表)。いかにもヘルメットという見た目が苦手な方でも、続けやすい形です。
こんな方におすすめ:
👉 通勤や買い物で毎日乗るパパさん・ママさん
👉 ヘルメットの見た目が苦手な方
最近は帽子のような形のものもあって、子どもがいやがらなくなりました。
②鍵は2つ
盗難は、鍵が1つだと「1分で終わる作業」になります。
種類のちがう鍵を2つ付けるだけで、狙われる確率が下がります。
鍵のくわしい選び方は、クロスバイクの盗難対策2026に書きました。
あわせて読んでみてください。
③位置がわかるタグ
もし盗まれたときに、どこにあるかがわかると警察に伝えられます。
サドルの下やボトルの中に入れておくだけです。
見つかりにくい場所に隠すのがコツです。
取り返しに自分で行くのは危ないので、必ず警察に連絡してください。
青切符が始まって半年の数字(件数・違反の内訳・事故の変化)は、こちらでまとめています。
→詳しくはこちら「【3か月で7,159件】自転車の青切符、始まって半年!!〜数字で見る現状と、安全に自転車ライフを楽しむコツ〜(10/22公開予定)」
まとめ

- 防犯登録は義務。しかも7〜10年で期限が切れる
- 県をまたいで引っ越したら登録し直し
- 自転車保険は多くの県で義務
- ただし自動車保険や火災保険にすでに付いていることが多い
- 見る言葉は「個人賠償責任」、補償1億円以上、示談交渉つき
- ヘルメットは全年齢で努力義務
週末に30分だけ、保険証券と防犯登録の控えを見てみてください。
たいていの家は、新しく入らなくてもだいじょうぶです。
これからもECOutdoor!!では、皆さんにとって楽しく、役に立つような情報を発信したいとおもいます!!
皆さんがより楽しく、Ecoなアウトドアライフのお役に立てれば幸いです。では!
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