- 冬の自転車を傷めるのは、乾いた風が運ぶほこりです。東京など太平洋側の冬は雨が少なく、乾いています。チェーンの油にほこりがはりつくと、チェーンと歯車を削ります。
- チェーンは、汚れたらチェーンルブでサッと掃除します。冬だからといってウェットタイプに替える必要はありません。フレームのほこりは、泡のクリーナーでこまめに拭きます。
- 雪道を走った日は、その日のうちに水で流してください。凍結防止剤は塩の仲間なので、金属をとても早く傷めます。
👇 このあと、「なぜ冬に傷むのか」から順に、5点を価格つきで紹介します。後半には「春に「乗れない」とならないために」もあります。
こんにちは!
2022年からブリヂストンのクロスバイク「XB1」で、通勤・買い物・休日のサイクリングを楽しんでいるECoといいます!! キャンプ歴12年目の、まだまだ半人前のファミリーキャンパーでもあります。
家族4人(妻、子供(長男:中学生、長女:小学生))、首都圏近郊のよくあるベッドタウンでマンション住まい。 趣味と生活スタイルがマッチしたエコなアウトドアライフを目標に、日々研究の毎日です 😄
冬の自転車で困るのは、寒さだけではありません。
サビです。
クロスバイクを外に置いたまま冬を越すと、
春にはチェーンが茶色く固まって、変速が入らなくなっていることがあります。
修理に7,000円。
その年から、10月の終わりに冬支度をするようになりました。
この記事では、クロスバイクを冬のあいだ元気に保つためにやっている5つをまとめます。
なぜ冬に傷むのか

原因は、乾いた風が運ぶほこり
東京など太平洋側の冬は、1年でいちばん雨が少なく、乾いた季節です。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の12月〜2月の降水量はひと月57〜60mmほど。9月(225mm)の4分の1ほどしかありません。平均湿度も50%台です。
そのかわり、乾いた北風がよく吹きます。
風で舞い上がった砂ぼこりがチェーンの油にはりつくと、黒いドロドロになって、チェーンと歯車をやすりのように削ります。
👉 冬の自転車を傷めるのは、雨よりも「油にはりついたほこり」です。だから冬は、こまめに拭くことがいちばん効きます。
凍結防止剤も、けっこう効きます
雪の降る地域では、道路にまく凍結防止剤が自転車につきます。
これは塩の仲間なので、金属をとても早く傷めます。
雪道を走った日は、その日のうちに水で流す。
これだけでもちがいます。
🗓 なぜ「10月の終わり」なのか
この記事のタイトルに10月と入れているのには、理由があります。
寒くなってからでは、やる気が出ません
冬支度は、外での作業です。12月に「そろそろやらないと」と思っても、指がかじかむ中で30分しゃがみこむのは、正直つらいです。
👉 10月の終わりなら、日中はまだ20℃前後あります。手が動くうちにやってしまうのが、いちばん確実です。ECoが10月の終わりと決めているのは、根性の問題ではなく、単に外の作業がしやすいからです。
冬支度の前に、傷みが進んでしまうのを防ぎます
サビは、始まってから対策しても元には戻りません。表面のサビは落とせても、ワイヤーの内側やチェーンのコマの中に入ったサビは取れないからです。
👉 乾いた北風が吹きはじめる前に、一度チェーンをきれいにしておくのがいちばん効きます。冬の北風(木枯らし)が吹きはじめるのは、地域にもよりますが10月の終わりから11月です。その少し前が仕込みどきになります。
冬支度のついでに、ライトも点検してください
この時期は日没が急に早くなります。冬支度で自転車をひととおり触るタイミングで、前後のライトが点くか、電池が残っているかも確認しておくと二度手間になりません。
👉 冬は気温が下がると電池の持ちも悪くなります。充電式なら、寒い日は思ったより早く切れると考えて、予備を持つか、こまめに充電してください。
冬支度、5つの手順

①チェーンは、こまめにサッと掃除する
冬だからといって、チェーンの油をねばりの強いウェットタイプに替える必要はありません。
雨の少ない冬は、油が流される心配があまりないからです。
むしろ、ねばる油ほど、風で飛んできたほこりを集めてチェーンを早くすり減らします。
👉 冬にやることは、汚れたらサッと拭いて、油を差し直す。これだけです。
ECoが使っているのは、以前も紹介したワコーズのチェーンルブ(CHL)です。吹きつけて布で拭けば、汚れを落としながら油が入ります。
サッと掃除の手順
- ぼろ布でチェーンをはさんで、ペダルを逆回転させながら汚れをふく
- チェーンルブを吹きつけて、もう一度布でふく(浮いた汚れが布に移ります)
- 最後にチェーンへ薄く吹きつけて、ペダルを10回ほど回してなじませる
- 余分をふきとる
最後のふきとりが大事です。
ここをさぼると、ほこりを集めて逆にすり減ります。
フレームのほこりは、泡のクリーナーでこまめに拭く
冬は風の強い日が多く、フレームやホイールにもほこりが積もります。
おすすめは、KUREのフォーミングウルトラクリーナーです。吹きつけて、布でなでるように拭くだけ。泡で汚れを浮かせるので、水を使わずに済みます。
👎 このクリーナーは油を落とす(脱脂する)ものです。チェーンにかかったら、上の手順で油を差し直してください。
👎 もうひとつ気をつけたいのが、汎用の潤滑スプレーやサビ取り剤をチェーンに使わないことです。もともとの油を溶かして流してしまうものがあり、その場では動きが軽くなっても、数日で元より悪くなります。チェーンには、必ず「チェーン用」と書かれたものを使ってください。
②泥除けをつける
雨の少ない冬でも、雪どけや霜どけで道がぬれる日があります。
泥はねは、服が汚れるだけでなく、自転車の下まわりに水を運びます。
工具なしで付け外しできるタイプなら、春になったら外せます。
見た目が気になる人でも、これなら受け入れやすいと思います。
③タイヤの空気を、こまめに入れる
気温が下がると、空気圧は自然に下がります。
冬は2週間に1回は入れてください。
くわしくは、秋のパンクを防ぐ!!に書きました。
空気圧の見方もそちらにまとめてあります。
空気入れは、ふつうの家庭用で十分です。
クロスバイクの多くは仏式バルブ、子どもの自転車はたいてい英式バルブ。付属のクリップ(アタッチメント)を付け替えれば、1本でどちらにも入れられます。
👉 クロスバイクに入れるついでに、子どもたちの自転車にも入れてあげれば一石二鳥です。
英式専用の空気入れに変換アダプターを付けるやり方もありますが、英式専用は空気圧の上限が約500kPa(約73PSI)の品が多く、クロスバイクの目安(75〜100PSI)に届かないことがあります。このポンプは、仏式なら最大700kPa(約100PSI)まで入れられます。
メーターは付いていないので、空気圧をきっちり測りたい方は、上の記事で紹介しているメーター付きを選んでください。
④ブレーキとワイヤーを見る
冬はブレーキの効きが落ちやすい季節です。
ぬれた路面では止まるまでの距離が伸びるので、ここは早めに手を入れます。
- レバーを握って、遊びが大きくなっていないか
- シューの溝が残っているか
- ワイヤーの先がほつれていないか
ワイヤーがほつれていたら、自転車屋さんへ。
ここは自分でやらないほうがいい部分です。
⑤置き場所を変える
いちばん効くのが、これでした。
屋根の下に入れるか、無理ならカバーをかけるか。
カバーは、風で飛ばないように下をしぼれるものを選んでください。
安いカバーは1シーズンで破れますが、それでも何もかけないよりずっとマシです。
カバーをかけるときの注意
ぬれたままかけると、中で蒸れてかえってサビます。
雨の日に乗ったあとは、ひと拭きしてからかけてください。
🔍 サビは「決まった場所」から出ます
冬支度をするときに、どこを見ればいいのか。じつはサビが出る場所はだいたい決まっています。ここを1周見るだけで、5分で点検が終わります。
出やすい順に、6か所
- ① チェーン:いちばん最初にきます。表面が茶色くなったら、もう内部にも入っています
- ② スプロケット(後ろのギアの歯):歯と歯のあいだに汚れがたまり、そこから錆びます
- ③ ワイヤーの端と、被覆の切れ目:見落としがちですが、ここから水が入ってワイヤーの内側が錆びます。変速や制動が重くなる原因はほぼここです
- ④ ボルトの頭:ボトルケージ、キャリア、泥除けの取り付けボルト。小さいので気づきにくいです
- ⑤ シートポストの差し込み部分:ここが固着すると、サドルの高さが変えられなくなります
- ⑥ リムのブレーキ面(リムブレーキの場合):ここが錆びると制動力が落ちます
👉 とくに③のワイヤーは、春になって「変速が入らない」「ブレーキが戻らない」と気づく原因のほとんどです。冬支度のときに、ワイヤーの露出している部分に薄くオイルを付けておくだけで、かなり違います。
⑤のシートポストは、抜けなくなる前に
アルミのフレームに、アルミのシートポストが刺さっている状態で水が入ると、電食という現象で固着します。こうなると、工具を総動員しても抜けません。
👉 冬支度のときに一度抜いて、差し込み部分を拭いて、薄くグリスを塗って戻します。抜く前に、いまの高さにマスキングテープで印を付けておくと、元に戻すのが簡単です。
👎 カーボンのフレームやポストの場合は、グリスではなく専用のペースト(カーボン用)を使います。ここは素材で使うものが変わるので、迷ったら自転車店に相談してください。
🧽 洗うときは、水を入れてはいけない場所があります
雪道や、凍結防止剤をまいた道を走った日は洗いたくなりますが、洗い方を間違えると、サビ防止のつもりが逆効果になります。
水をかけてはいけないのは、この3か所
- ハブ(車輪の中心):中にベアリングとグリスが入っています。水が入るとグリスが流れて、そこから錆びます
- ボトムブラケット(ペダルの付け根の軸):同じくベアリングです
- ヘッド(ハンドルとフレームのつなぎ目):ここも軸受けです
👉 高圧洗浄機は絶対に使わないでください。数分で、数万円ぶんのベアリングを台無しにできます。バケツの水とスポンジ、あとは水を絞った布で拭くだけで十分です。
👉 洗ったあとは、必ず水気を拭いて、チェーンに油をさし直します。水で洗うと、チェーンの油も一緒に流れます。ここを忘れると、洗ったせいでサビが早まります。
🏠 屋外にしか置けないときの工夫
置き場所を変えるのがいちばん効く、と書きましたが、集合住宅や駐輪場の指定で、屋内に入れられない方も多いと思います。その場合でも、できることがあります。
効く順に、5つ
- ① 壁際で、風の当たらない側へ:同じ屋外でも、雨風が直接当たるかどうかで劣化の速さが変わります
- ② 地面から離す:地面からの湿気は、思っている以上に上がってきます。すのこやブロックを1枚かませるだけでも違います
- ③ カバーは、下をしぼれるものを:風でめくれると意味がありません。ゴムやひもで下をしぼれるタイプを選んでください
- ④ カバーの中を蒸らさない:濡れたままかけると、内側が乾かずにかえって錆びます。ひと拭きしてからかけるのが鉄則です
- ⑤ サドルとグリップだけでも守る:全体を覆えないなら、レジ袋でもいいのでサドルにかぶせておきます。革サドルは雨に弱く、グリップは紫外線で割れます
カバーは、盗難対策としては両刃です
カバーをかけると、外から車種が見えないので目を引きにくくなります。一方で、作業しているところも見えなくなります。カバーの中で鍵を切られていても、通行人は気づきません。
👉 屋外保管なら、カバー+地球ロックをセットにしてください。動かせないものと車体をつないでおけば、カバーの中で外されても持ち去れません。
🧰 冬支度にかかる、時間とお金
やることを並べると大変そうに見えますが、実際は30分ほどで終わります。
そろえるもの
- チェーンルブ(ワコーズ CHL):3,000円ほど。掃除と注油がこれ1本で済みます
- 泡のクリーナー(KURE フォーミングウルトラクリーナー):1,300円ほど。フレームのほこり拭きに使います
- ぼろ布かウエス:着なくなったTシャツで十分です
- 自転車用グリス:500〜1,500円ほど。シートポストとボルトに使います
- 着脱式の泥除け:2,000〜5,000円ほど
- カバー:1,000〜3,000円ほど。屋外保管なら必須です
- 空気入れ:家庭用のもの1本で、2,000円ほど。子どもの自転車と一緒に使えます。まだ持っていなければ、これがいちばん優先です
作業の順番と、かかる時間
- ①拭き上げ(5分):泡のクリーナーで全体を拭いて、ほこりを落とします
- ②チェーンの清掃と注油(10分):ここがいちばん時間をかける価値があります
- ③各部の点検(5分):さきほどの6か所を見ます
- ④シートポストの手当て(5分):抜いて、拭いて、グリスを塗って戻します
- ⑤空気を入れる・泥除けを付ける(5分)
👉 合計30分。材料費は、チェーンルブ・クリーナー・グリス・泥除け・カバーで8,000〜9,000円ほどです(空気入れを持っていなければ、プラス2,000円ほど)。泥除けとカバーは何年も使えるので、2年目からはチェーンルブとクリーナーの買い足しだけ。ECoが1年目に払った修理代7,000円を考えると、十分に元が取れます。
👎 逆に、これをやらずに冬を越すと、春に待っているのはチェーン交換・ワイヤー交換・変速調整です。工賃を入れると1万円を超えることもあります。しかも、その間は自転車に乗れません。
春に「乗れない」とならないために
冬のあいだ、まったく乗らない期間があるなら、月に1回はペダルを回してください。
動かさないと、ワイヤーの中でサビが固まります。
タイヤも、空気を抜いたまま置くと変形します。
ふだんの半分くらいでいいので、入れておいてください。
👉 自分でやるのが不安なら、自転車店の点検に出すという手もあります。オーバーホールまでは要りませんが、簡単な点検と注油なら2,000〜3,000円程度で見てもらえることが多いです。冬に入る前の空いている時期なら、待たされずに済むという利点もあります。春先は、同じことを考えた人で店が混みます。
まとめ

- 冬に傷む原因は、乾いた風が運ぶほこりと凍結防止剤
- チェーンは、チェーンルブでこまめにサッと掃除する
- フレームのほこりは、泡のクリーナーで拭く
- 塗ったあとの「ふきとり」を必ずやる
- 泥除けは着脱式なら春に外せる
- 空気圧は2週間に1回。家庭用の空気入れ1本で、子どもの自転車も一緒に
- いちばん効くのは、置き場所を変えること
30分の冬支度で、春の修理代が浮きます。
今月のうちに、ぜひ。
これからもECOutdoor!!では、皆さんにとって楽しく、役に立つような情報を発信したいとおもいます!!
皆さんがより楽しく、Ecoなアウトドアライフのお役に立てれば幸いです。では!
🏕 ほかの家族のキャンプや、自転車通勤のブログも読んでみたい方は、にほんブログ村からどうぞ 👉 ファミリーキャンプ/クロスバイク/自転車通勤・通学
関連記事もぜひチェック!!


