- ワンストップ特例と確定申告、どちらでも戻ってくる金額はほぼ同じです。違うのは手間と条件だけ。だから先にどちらで行くかを決めてから、申し込み始めるのが正解です。
- 分かれ目は「5自治体」。1年間の寄付先が5自治体以内ならワンストップが使えます。6自治体目に申し込んだ瞬間、その年は全部まとめて確定申告になります。
- 確定申告は、マイナンバーカードが普及してからかなりやりやすくなりました。「確定申告は面倒だから5自治体まで」と決めつけなくてよくなっています。
👇 このあと、2つの手続きの違いと選び方を順に説明します。根拠にした総務省・国税庁のページは、記事の最後にまとめました。「📋 まず、2つの道があります」から順にどうぞ。

- 2025年10月から、ふるさと納税サイトのポイント付与は禁止になりました。どのサイトから寄付しても、もらえるのは返礼品だけです。もうサイト選びで迷う必要はありません。(出典:総務省「ふるさと納税の指定基準の見直し等」)
- 選ぶ基準は「返礼品そのもの」に一本化されました。そのまちの職人さんや生産者さんが作っている品物をえらぶ価値が、いままで以上に大きくなっています。
- ※返礼品カードのAmazonボタンは、「Amazonふるさと納税」のトップページにつながります(Amazonふるさと納税はこちら)。この記事の返礼品が、Amazonにも同じように出ているとは限りません。この記事から申し込むときは、楽天・Yahoo!のボタンからお進みください。
- 控除のしくみやワンストップ特例など、制度そのものは総務省のふるさと納税ポータルで確認できます。
こんにちは!
キャンプ歴は12年目、自転車とカメラも楽しむ、まだまだ半人前のファミリーキャンパーのECoといいます!!
キャンプ・自転車・カメラ、どの趣味の道具も、ふるさと納税の返礼品から選べます。最初のお礼の品は、新潟県三条市のステンレスダッチオーブンでした。応援したいまちに寄付をして、そのまちで作られた品を受け取る。地域にも家族にもやさしい、エコな趣味ライフの土台です 🤝
家族4人(妻、子供(長男:中学生、長女:小学生))、首都圏近郊のよくあるベッドタウンでマンション住まい。 趣味と生活スタイルがマッチしたエコなアウトドアライフを目標に、日々研究の毎日です 😄
ふるさと納税でいちばん質問が多いのが、「ワンストップ特例と確定申告、どっちがいいの?」だと思います。
結論から言うと、戻ってくる金額はほぼ同じです。だから「どっちが得か」で悩む必要はありません。
悩むべきなのは、「自分はどっちを使える人なのか」「どっちが手間なく終わるのか」のほうです。
そして大事なのが、👉 申し込みを始める前に決めておくこと。あとから変えると、余計な手間が発生します。
この記事では、9月のいまのうちに「今年はこっちで行く」を決めるための判断材料をまとめます!!
→詳しくはこちら ふるさと納税の記事まとめ
※ECoは税理士ではありません。ここでお伝えするのは制度の考え方と選び方までです。個別の事情は、お住まいの自治体や税務署でご確認ください。

📋 まず、2つの道があります
ふるさと納税で税金を安くしてもらうには、「寄付しました」と申告する手続きが必要です。寄付しただけでは、何も起きません。
その申告のしかたが、2つあるということですね。
ワンストップ特例|自治体に紙を送る
寄付するたびに、その自治体へ申請書を送る方法です。
確定申告をしなくていいので、会社員の方には手軽です。名前のとおり「ワンストップ(1か所で完結)」というイメージですね。
確定申告|自分でまとめて申告する
1年ぶんの寄付をまとめて、自分で税務署に申告する方法です。
こちらは寄付のたびに紙を送る必要がありません。1年の最後に1回やれば終わりです。
戻ってくる金額は、ほぼ同じです
ここが誤解されやすいところですが、どちらを選んでも、自己負担は原則2,000円です。
厳密には、差し引かれる税金の種類が違います。ワンストップは住民税だけから、確定申告は所得税と住民税の両方から差し引かれます。ただし合計するとほぼ同額になるように制度が作られています。
📎 出典:総務省「ふるさと納税ポータル|税金の控除について」(自己負担2,000円と、所得税・住民税の控除のされ方)
👉 「どっちが得か」ではなく「どっちが自分に合うか」で選んでください。
🔢 分かれ目は「5自治体」です
ワンストップ特例には、はっきりした条件があります。
1年間の寄付先が5自治体以内
これがいちばん大きな線引きです。
1月から12月までに寄付した自治体の数が5つ以内なら、ワンストップ特例が使えます。6つ以上になった時点で使えません。
📎 出典:総務省「ふるさと納税ワンストップ特例制度」(確定申告の不要な給与所得者等で、寄付先が5団体以内の場合)
- ワンストップ特例は5個までです。ここは最初に押さえておきたいところ。
- 6個以上になるなら確定申告ですが、マイナンバーになってからかなりやりやすくなりました。
- 昔ほど「確定申告になるから5個で我慢しよう」と考えなくてよくなっています。
数えるのは「自治体の数」で、寄付の回数ではありません
ここを間違えると計算が狂います。
- A市に3回寄付した ・・・ 自治体の数は1
- A市・B町・C村に1回ずつ ・・・ 自治体の数は3
- A市に2回、B町に2回 ・・・ 自治体の数は2
つまり同じ自治体にまとめて寄付すれば、自治体の数は増えません。「5つまで」を守りたいなら、これは有効な考え方です。
👉 ただし注意点があります。申請書は「寄付するたび」に必要です。A市に3回寄付したなら、申請書も3枚出します。自治体の数え方と、申請書の枚数は別ということですね。
🔴 6自治体目に申し込むと、その年は全部が確定申告になります
ここが、いちばん怖いところです。
「5自治体まではワンストップ、6自治体目からは確定申告」——そういう分け方はできません。
6自治体目に寄付した時点で、その年に寄付した全部が、まとめて確定申告の対象になります。すでに送った申請書は無効になります。
📎 出典:国税庁 タックスアンサー No.1155「ふるさと納税(寄附金控除)」(確定申告をすると、ワンストップ特例の申請は無効になり、申請した分も含めて申告します)
👉 だから「今年は何自治体まで」を先に決めておくのが大事なんです。年末に勢いで6つ目を申し込んで、あとから慌てる——これがいちばん多いパターンです。
🔍 5自治体に収めたいときの、やりくり
ワンストップで行くと決めたなら、5という数をどう配分するかが腕の見せどころになります。
① 同じ自治体でまとめ買いする
自治体の数は、寄付の回数ではなく自治体の数で数えます。
つまり、気に入った自治体を見つけたらそこで複数の返礼品を申し込むほうが枠を節約できます。「この町は食べ物が充実しているな」と思ったら、そこでまとめてしまう。
② 定期便を活用する
毎月お米が届く、季節ごとに果物が届く——こうした定期便の返礼品があります。
定期便は1回の寄付で何回も届くので、自治体の数を増やさずに満足度を上げられます。枠が限られているときには、かなり有効です。
確定申告のほうを選んだら、やることは3つだけです。手順はこちらにまとめました・・・ふるさと納税の確定申告、やることは3つ!!(12/14公開予定)。
③ 大きいものから決める
限られた5枠なので、金額の大きい返礼品から先に決めると組み立てやすいです。
先に小さいものを4つ埋めてしまうと、最後の1枠に大きな寄付を押し込むことになって、バランスが取りにくくなります。
👉 「今年いちばん欲しいもの」を1つ決めて、そこから逆算する。これが失敗しにくい順番です。
💻 確定申告は、思っているより重くありません
「確定申告」と聞くと身構えてしまいますよね。ECoも最初はそうでした。
ただ、ここ数年でかなり変わりました。
マイナンバーカードがあれば、スマホで完結します
いまはe-Taxという電子申告のしくみがあり、マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、家から出ずに申告できます。
📎 出典:国税庁「ふるさと納税をされた方へ|確定申告特集」(スマホとマイナンバーカードでのe-Tax、マイナポータル連携)
税務署に並ぶ必要も、書類を郵送する必要もありません。画面の案内に沿って数字を入れていくだけです。
寄付の証明も、まとめて扱えるようになりました
以前は、自治体から届く寄付金受領証明書を1枚ずつ集めて添付する必要がありました。寄付先が多いほど大変でしたね。
いまは、ふるさと納税サイトが発行する年間の寄付をまとめた証明書を使える仕組みがあります。1枚で済むということです。
📎 出典:国税庁「ふるさと納税に係る寄附金控除に関する証明書等について」(令和3年分以後、年間の寄付額をまとめた証明書で申告できます)
👉 「寄付先が多いと確定申告が大変」という前提が、だいぶ崩れています。
それでも手間はゼロではありません
とはいえ、正直に書いておきます。
初めての年は、マイナンバーカードの読み取りでつまずいたり、画面の用語で迷ったりします。慣れるまでは1〜2時間みておいたほうがいいと思います。
2年目からは、前年のデータを使えるのでぐっと早くなります。最初の1回だけが山ですね。
🤔 どっちを選ぶか、ここで決めてしまいましょう
判断はシンプルです。
| あなたの状況 | 選ぶ道 |
|---|---|
| そもそも確定申告が必要(自営業・副業・医療費控除を使うなど) | 確定申告(ワンストップは使えません) |
| 会社員で、寄付先を5自治体以内に収めるつもり | ワンストップ特例 |
| 会社員だが、いろいろな自治体を試したい | 確定申告(自治体数を気にせず選べます) |
| 寄付のたびに紙を書くのが面倒 | 確定申告(1年に1回で済みます) |
| 年末に1回だけ、まとめて申告するのを忘れそう | ワンストップ特例(その都度終わらせられます) |
🔴 医療費控除を使う年は、自動的に確定申告です
見落としやすいのがこれです。
その年に医療費控除や住宅ローン控除の1年目などで確定申告をするなら、ふるさと納税もそこに含めます。ワンストップ特例を出していても無効になります。
📎 出典:国税庁 タックスアンサー No.1155(医療費控除などで確定申告をする人は、ふるさと納税も含めて申告します)
👉 「今年、確定申告をする予定はあるか」を先に確認する。ここがスタート地点です。
📝 ワンストップを選んだら、1年はこう進みます
流れだけ押さえておくと、迷いません。
① 申し込むときにチェックを入れる
返礼品を申し込む画面に、「ワンストップ特例申請書を希望する」という項目があります。ここにチェックを入れておくと、あとで申請書が送られてきます。
👉 これを忘れると申請書が届きません。その場合も自分でダウンロードして出せますが、ひと手間増えます。
② 申請書が届いたら、早めに出す
返礼品より先に、申請書だけ届くこともあります。
ここでよくあるのが「あとでまとめてやろう」と置いておいて忘れるパターンです。寄付が増えるほど、机の上に紙がたまっていきます。
👉 届いたその週に書いて出す。これがいちばん確実です。
③ 期限は翌年の1月10日必着
締切は寄付した翌年の1月10日で、消印ではなく必着です。年末年始をはさむので、郵便の日数も見ておく必要があります。
📎 出典:総務省「ふるさと納税ワンストップ特例制度」(申請書は寄付ごとに提出。変更がある場合の届出も翌年1月10日まで)
書き方の細かいところ(記入欄ごとの注意や、添付する本人確認書類)は、別の記事でまとめる予定です。ここでは「早めに出す」とだけ覚えておいてください。
🗓 確定申告を選んだら、1年はこう進みます
こちらは、やることが年明けに集中します。
① 申し込むときは、チェックを入れない
ワンストップ特例の希望欄はチェックしません。申請書が届いても使わないので、混乱を減らせます。
② 1年間、証明書を保管しておく
自治体から寄付金受領証明書が届きます。返礼品と別便で来ることが多いので、1か所にまとめておくのがコツです。
ふるさと納税サイトの年間まとめの証明書を使う場合は、そちらを取り寄せます。
③ 2月中旬から3月中旬に申告する
確定申告の受付期間に、e-Taxか書面で申告します。寄付は前年の1月〜12月ぶんをまとめて入力します。
👉 年内にやることは「証明書をなくさない」だけ。これがワンストップとの一番の違いです。
❓ よくある疑問
Q. 途中で気が変わってもいい?
大丈夫です。ワンストップの申請書を出していても、確定申告をすればそちらが優先されます。
逆はできません。確定申告をしたあとでワンストップに切り替えることはできないので、迷ったら確定申告のほうが後戻りしやすい、とも言えます。
Q. 引っ越したらどうなる?
寄付したあとに住所が変わった場合は、自治体に変更の届け出が必要です。翌年1月10日までに手続きします。
📎 出典:総務省「ふるさと納税ワンストップ特例制度」(住所変更などは、翌年1月10日までに変更届出書を提出)
👉 転勤や引っ越しの予定がある年は、確定申告のほうが管理はラクかもしれません。
Q. 夫婦で分けて申し込める?
できます。ただし限度額は人ごとなので、それぞれの枠の中で寄付します。
そしてワンストップの「5自治体」も、人ごとに数えます。夫が5自治体、妻が5自治体なら、世帯としては10自治体に寄付できる計算になりますね。
👉 名義とクレジットカードは、控除を受ける本人にそろえることだけ気をつけてください。
Q. 申請書を出し忘れたまま年を越したら?
1月10日を過ぎてしまったら、確定申告に切り替えれば大丈夫です。
確定申告の期間内に申告すれば、ちゃんと控除されます。諦めて放置するのがいちばんもったいないので、忘れた年こそ確定申告をしてください。
⚠️ なぜ「先に決めておく」ことが大事なのか
最後に、この記事の趣旨をもう一度だけ。
① 申し込み方が変わるから
ワンストップで行くなら、申し込み画面で「ワンストップ特例を利用する」にチェックを入れます。ここを忘れると申請書が送られてきません。
確定申告で行くなら、チェックは不要です。最初の1件目から、道が分かれています。
② 自治体の数を数えながら選ぶことになるから
ワンストップで行くと決めたなら、「あと何自治体使えるか」を意識しながら返礼品を選ぶことになります。
この制約があると、実は選ぶのがラクになります。候補が絞られるからです。逆に確定申告と決めたなら、自治体数は自由。好きなものを好きなだけ選べます。
③ 年末に慌てないため
12月に「あ、6自治体目だ」と気づくのが、いちばんしんどいパターンです。
👉 9月のいまなら、まだ1件も申し込んでいない方も多いはずです。ここで決めておけば、あとは迷いません。
そもそもいくらまで寄付できるのかは、こちらにまとめました。

申請書の具体的な書き方は、別記事で詳しく扱います 👉 「ワンストップ特例の書き方」(11/15公開予定)
返礼品が決まらないときは、こちらもどうぞ 👉 「返礼品が選べないときの、絞る3つの軸」
ここに載っていない疑問は、公式のQ&Aがくわしいです。
- 総務省 ふるさと納税ポータルサイト「よくある質問」
制度のしくみ、控除の上限、還付の時期、ワンストップ特例など。国の公式の説明です。 - 楽天ふるさと納税「よくある質問(FAQ)」
申し込み方法や、控除の手続き(ワンストップ特例・確定申告)の質問もまとまっています。
🤝 ふるさと納税、やってみようかなと思ったら
まずはポータルサイトで、返礼品を眺めてみるのがおすすめです。返礼品のページには、発送時期の目安も書いてあります。
楽天ふるさと納税で探す ▶Amazonふるさと納税で探す ▶Yahoo!ふるさと納税で探す ▶※寄付できる上限の目安は、年収や家族構成で変わります。はじめての方は、各サイトのシミュレーションで目安を確かめてから選ぶと安心です。
👉 考え方はこちら:💰【使い切らない勇気】ふるさと納税の限度額はシミュレーションを信じすぎない!!〜今年の収入は、まだ分からないから〜
📋 まとめ|先に道を決めれば、あとは選ぶだけ
ワンストップ特例と確定申告は、得か損かの話ではありません。戻ってくる金額はほぼ同じです。
決め手になるのは「5自治体に収まるか」と「そもそも確定申告をする年か」の2つ。
そして、確定申告の側もマイナンバーカードでかなりやりやすくなりました。昔のイメージのまま「5自治体まで」と我慢する必要はないと思います。
👉 今年はどっちで行くか。それだけ決めてしまえば、あとは返礼品を楽しく選ぶ時間です🌞🌞
- 総務省|ふるさと納税ポータル「税金の控除について」
自己負担2,000円のしくみ。確定申告なら所得税と住民税、ワンストップ特例なら翌年度の住民税から全額が控除されること。 - 総務省|ふるさと納税ワンストップ特例制度
使える条件(確定申告の不要な給与所得者等・5団体以内)、寄付ごとの申請、住所変更などの届出は翌年1月10日まで。 - 国税庁|タックスアンサー No.1155 ふるさと納税(寄附金控除)
6団体以上に寄付した人や、医療費控除などで確定申告をする人は、ワンストップ特例の分も含めて確定申告すること。 - 国税庁|ふるさと納税に係る寄附金控除に関する証明書等について
年間の寄付をまとめた証明書1枚で申告できること(令和3年分以後)。 - 国税庁|ふるさと納税をされた方へ(確定申告特集)
スマホとマイナンバーカードでのe-Tax、マイナポータル連携。申告書は国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で作れます。
※2026年9月に各ページの内容を確認しました。制度は毎年見直されるので、申し込む前に最新の情報を確かめてください。
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