- 必要なのは高い機材ではなく、三脚1つです。三脚さえあれば、スマホでも星は写ります。夜の撮影は「カメラを動かさないこと」がすべてだからです。
- 月と星空は、まったく別の撮り方になります。月は明るすぎる被写体で暗くして撮り、星は暗すぎるので長く光を集めます。設定が正反対です。
- だから「夜景モード」で月を撮ると、真っ白なお団子になります。ここが多くの方のつまずきどころです。
👇 このあと、「🌕 なぜ夜の写真は失敗するのか」から順に、3点を価格つきで紹介します。後半には「👪 家族で夜空を楽しむために」もあります。
こんにちは!
キャンプ歴は12年目になりましたが、まだまだ半人前のファミリーキャンパーのECoといいます!!
家族4人(妻、子供(長男:中学生、長女:小学生))、首都圏近郊のよくあるベッドタウンでマンション住まい。 趣味と生活スタイルがマッチしたエコなアウトドアライフを目標に、日々研究の毎日です 😄
9月の下旬は 中秋の名月 の時期ですね。そして空気が澄んでくるので、星もよく見えるようになります。
キャンプ場の夜空は、街では見られない景色です。でも・・・👇
- スマホで月を撮ったら、ただの白い点になった
- 星空を撮ろうとしたら、真っ暗な写真しか撮れなかった
- 一眼レフを持っているのに、夜になるとバッグから出さない
- 三脚は持っているが、いつ使うのか分からなかった
👉 夜空の撮影は、昼間とはまったく別の技術が要ります。 そして必要なのは高い機材ではなく、たった1つの道具です。
それが 三脚 です。三脚さえあれば、スマホでも星は写ります。
そこで今回は、月と星空を撮るための考え方を、スマホと一眼レフの両方でご紹介します!!
🌕 なぜ夜の写真は失敗するのか

理由はシンプルで「光が足りない」からです
カメラは光を集めて写真にします。夜は光が圧倒的に足りません。
だからカメラは、光を集める時間を長くしようとします。すると シャッターが開いている時間が長くなる ので、少しの手ブレでも写真がぶれます。
👉 つまり夜の撮影は、カメラを動かさないことがすべてです。だから三脚なんです。
⚠️ 月と星空は、まったく別の撮り方になります
ここが多くの方がつまずくところです。
👉 月は 明るすぎる 被写体です。夜なのに、実は光が強すぎて白飛びします。
👉 星は 暗すぎる 被写体です。長く光を集めないと写りません。
同じ夜空なのに、必要な設定が正反対なんです。だから「夜景モード」で月を撮ると、真っ白なお団子になります。
🌝 月を撮る 明るすぎる被写体との戦い
✔ 月は「暗くして」撮ります
スマホなら、画面上で月をタップしてピントを合わせたあと、明るさ調整のスライダーを 下げて ください。
👉 暗くすると、白い円だった月に模様が見えてきます。 これが一番の発見だとおもいます。
✔ ズームは「光学ズームの範囲まで」
スマホのデジタルズームは、拡大しているだけなので画質が落ちます。
👉 望遠レンズがある一眼レフなら、ここは圧倒的に有利です。運動会で使う望遠レンズが、そのまま月の撮影に使えます。
✔ 月だけでなく「風景と一緒に」撮る
月をアップで撮るのはレンズ勝負になりますが、風景と一緒なら話が変わります。
👉 テントのシルエットと月。木の枝越しの月。こちらのほうが、キャンプの思い出としては残ります。
夜の撮影は三脚があるかどうかで結果が変わります。三脚の使いどころはこちらにも書いています。

✨ 星空を撮る 三脚があれば写ります
✔ 必要なのは、三脚と「動かさないこと」だけ
星空撮影は、数秒から十数秒シャッターを開けっぱなしにします。その間、カメラが1mmでも動くと星が線になります。
👉 手持ちでは絶対に撮れません。三脚は必須です。
そしてシャッターを押す振動も影響するので、セルフタイマーかリモートシャッターを使ってください。押した指の振動でぶれます。
✔ スマホなら「夜景モード」か「長時間露光」
最近のスマホには夜景モードがあります。三脚に固定して夜景モードで撮ると、驚くほど星が写ります。
👉 手持ちだと数秒しか露光してくれませんが、固定されているとカメラが判断して長く露光してくれる機種もあります。
✔ 一眼レフなら、ここだけシーンモードを離れます
普段はシーンモードで十分ですが、星空だけは例外です。
👉 「M(マニュアル)」に合わせて、ピントを 無限遠 に。そしてシャッタースピードを10〜20秒程度に設定します。
難しく聞こえますが、覚えるのはこの2つだけです。1年に数回のために、ここだけは頑張る価値があります。
⚠️ 星は「動いています」
露光時間を長くしすぎると、星が線になって流れます。地球が回っているからです。
👉 点として写したいなら、20秒前後が上限の目安です。逆に、あえて長く開けて線にする撮り方もあります。
📍 撮る場所と、時間を選ぶだけで変わります
夜の写真は、設定より「場所と時間」で決まる部分が大きいです。ここを外すと、どんなカメラでもきれいには写りません。
街の明かりから、どれだけ離れられるか
👉 星空の敵は、街の明かり(光害)です。街の上空は、明かりが空に反射してうっすら明るくなっています。
👉 キャンプ場が星空撮影に向いているのは、この理由です。標高が高く、周りに街がない場所ほど星が見えます。
👉 完全に離れられなくても、街の反対側を向くだけで違います。街のある方角は空が明るいので、そちらにカメラを向けない。これだけでも写り方が変わります。
月が出ていない時間、出ていない日を狙う
👉 星を撮りたいなら、新月の前後がいちばんです。満月の夜の空は、街灯と同じくらい明るくなります。
👉 そして月には、昇る時刻と沈む時刻があります。満月に近い日でも、月が沈んだあとの数時間は真っ暗になります。
👉 逆に月を撮りたいなら、昇ってすぐの低い位置を狙ってください。地平線に近い月は大きく見えますし、風景と一緒に入れられます。
秋は、空気が澄む季節です
👉 夏より秋のほうが星がきれいに見えるのは、空気中の水蒸気が減るからです。
👉 とくに、雨が上がった翌日の夜は空気が澄みます。ちりが洗い流されるからです。
👉 そして風のある日は、まばたきのように星がちらつきます。これは上空の空気が揺れているためで、望遠で撮るときには不利に働きます。風のない、晴れた、月のない夜。この3つがそろう日は、そう多くありません。だからこそ、条件がそろった日は迷わず出かけてください。
🛒 夜空を撮るためにそろえるもの
🌙 夜の撮影で使うのはこの3点!!
■ 三脚(これが無いと始まりません)
特徴: カメラやスマホを固定する台です。
推しポイント: 👉 夜空撮影は、機材のグレードより 固定できるかどうか で決まります。しっかりした三脚が1本あれば、スマホでも星は写ります。
家族写真にも使えるので、1本持っておくと出番が増えます。
ECoが使ってきた三脚は、2本ともベルボン(Velbon)です。品質が良く、安心しておすすめできるメーカーです。
ベルボンは、国産の三脚メーカーとして50年以上三脚をつくってきたブランドです。2019年には、三脚・一脚の年間販売シェアで1位(17.5%)になっています。2020年からはハクバ写真産業がブランドを引き継ぎ、修理の受付や部品の販売も続いています。長く使う道具なので、この「あとから直せる」安心感は大きいです。
📎 出典:BCN+R「三脚・一脚で2019年シェア1位、ベルボンの事業譲渡に見るカメラビジネスの厳しさ」
👉 はじめの1本なら、ファミリー三脚の EX-444 II。縮めると48.5cm、重さ1,290gで、ワンタッチで着け外しできるクイックシューと水準器が付いています。
👉 場所を取らないのは、スタンド型一脚の ポールポッド EX。一脚と小型三脚が合体していて、重さ800g、最大187cmまで伸びます。人の多い場所や、狭いサイトで便利です。
ただし、星空のように何秒もシャッターを開けっぱなしにする撮影では、脚をしっかり広げる三脚のほうが安定します。星空なら三脚、人の多い場所ならスタンド型一脚と考えると選びやすいです。
■ リモートシャッター(押す振動をなくす)
特徴: 手元でシャッターを切る小さなリモコンです。
推しポイント: シャッターを指で押すと、その振動でぶれます。千円台で買えて、効果は絶大です。
👉 持っていない場合は、セルフタイマーの2秒設定で代用できます。
■ ヘッドライト(赤色モードがあるもの)
特徴: 頭に装着する照明です。
推しポイント: 暗い中でカメラを操作するには、両手が空く照明が要ります。
👉 赤色に切り替えられるものを選んでください。 白い光は、目が暗さに慣れた状態をリセットしてしまいます。そして周りで星を見ている人の迷惑にもなります。
⚠️ キャンプ場で撮るときの、まわりへの配慮
👉 夜のキャンプ場では、強いライトは迷惑になります。とくに白色の明かりを人のテントに向けると、中は昼のように明るくなります。
👉 赤色モードのあるヘッドライトをすすめているのは、この理由もあります。赤い光は、自分の目にも、まわりの人の目にもやさしい。
👉 そして三脚を立てる場所。通路や、よそのサイトの前は避けてください。暗い中で人がつまずきます。自分のサイトの中か、キャンプ場が開放している広場で撮るのが基本です。
👉 多くのキャンプ場には消灯時間があります。星を撮るのはそのあとの時間帯になることが多いので、静かに、明かりを抑えて。この2つを守れば、たいてい問題ありません。
❄️ 夜の撮影で、機材が壊れる原因
秋から冬の夜は、カメラにとってきびしい条件がそろいます。知っておくと、機材を守れます。
① レンズの結露
👉 気温が下がる夜、レンズの表面に水滴がつきます。これが出ると、写真が白くぼやけます。
👉 撮っている途中で急に写りが悪くなったら、まずレンズを見てください。拭いてもすぐまた曇ります。
👉 対策はレンズヒーターですが、簡易的には使い捨てカイロを輪ゴムでレンズの根元に留める方法もあります。拭き取るより、温めて防ぐほうが確実です。
② 帰宅後の結露のほうが、じつは怖い
👉 冷えたカメラを、暖かい部屋に持ち込むと、内部まで結露します。外側は拭けますが、内部は拭けません。
👉 対策は、カバンに入れたまま数時間置くこと。ゆっくり温度が上がれば、結露しません。
👉 「早く写真を見たい」という気持ちをこらえるのが、いちばんのメンテナンスです。
③ バッテリーが、驚くほど早く減ります
👉 寒いとバッテリーの持ちは半分以下になることもあります。星空撮影は長時間露光を繰り返すので、なおさらです。
👉 予備バッテリーは、ポケットに入れて体温で温めておく。冷えて動かなくなったバッテリーも、温めると復活することがあります。
④ 三脚は、風で倒れます
👉 夜は誰も見ていません。倒れたことに気づくのが遅れます。
👉 三脚の中央に、カバンを吊るして重しにする。これだけでかなり安定します。多くの三脚には、そのためのフックが付いています。
👉 そして、三脚の位置を覚えておいてください。暗い中で自分がつまずくのが、いちばん多い倒し方です。
👪 家族で夜空を楽しむために

① 撮る前に、まず「見る」時間を作る
カメラを構えていると、自分は空を見ていません。
👉 最初の10分は、家族でレジャーシートに寝転んで空を見るだけ。撮影はそのあとです。この順番を間違えないようにしています。
② 子どもには「防寒」を先に
9月下旬の夜、じっと空を見上げていると、あっという間に冷えます。
👉 星を見るのは動かない遊びです。上着とブランケットを先に用意してから外に出てください。
③ 月が明るい夜は、星が見えません
満月の夜は、月の光で星がかき消されます。
👉 星を見たいなら 新月に近い日。 月を撮りたいなら満月前後。目的で日を選ぶと、失敗が減ります。
④ 秋の夜空で、探しやすい目印
👉 子どもと空を見るなら、「あれは何?」に答えられると盛り上がります。秋の夜空は、じつは明るい星が少ない季節ですが、目印になるものはあります。
- 夏の大三角・・・秋の初めは、まだ西の空に高く見えます
- カシオペヤ座・・・北の空のW字。北極星を探す目印になります
- すばる(プレアデス星団)・・・秋の後半、東の空に。小さな星の集まりで、肉眼でも分かります
- 木星や土星・・・惑星は星よりまぶしく、またたきません
👉 「またたかないのが惑星、ちらちらするのが星」という見分け方は、子どもにも分かりやすくて盛り上がります。
👉 星座アプリを1つ入れておくと、スマホをかざすだけで名前が出ます。ただし画面の明るさは最低に。明るい画面を見ると、目が暗さに慣れるのに、また15分かかります。
🌕 三脚を立てて、秋の夜空へGo!!
いかがだったでしょうか??
夜空の撮影に必要なのは、高い機材ではなく三脚です。カメラを動かさないこと。これがすべてです。
そして月は暗くして撮る、星は長く光を集める。同じ夜空でも、正反対の撮り方になります。ここを知っているだけで、失敗がぐっと減ります。
秋は空気が澄んで、夜空がいちばんきれいな季節です。しかも早い時間から暗くなるので、子どもが寝る前に星を見られます。
まずは三脚にスマホを固定して、夜景モードで空にカメラを向けてみましょう!!
きっとキャンプがもっと楽しくなりますよ🌞🌞
👉 カメラ選びから読み直したい方は、一眼レフはシーンモードで十分!!にカメラ記事をまとめてあります。
これからもECOutdoor!!では、皆さんにとって楽しく、役に立つような情報を発信したいとおもいます!!
皆さんがより楽しく、Ecoなアウトドアライフのお役に立てれば幸いです。では!

